FXで見る世界各国の通貨
- 米ドル
- 国際間の貿易や資本取引などの業務決済に広く使用され、為替市場の基軸通貨となっています。
外為市場で換金性に優れた流動性の高い通貨ペアで、ユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドル、米ドル/スイスなど、為替取引の80%以上に米ドルが絡んでいます。
アメリカの経済指標や政策金利、企業業績や軍事情勢などに影響を受けやすく、9.11以降は各国中央銀行など海外の米国資産保有者は、米国の不確実性の増加と金利低下を受けてドル保有を縮小しました。また、多くの中央銀行が、米ドルの保有を削減しユーロの保有を増大させて、準備通貨の分散化を進めています。
- ユーロ
- ユーロは1999年にEU内の単一通貨として導入されました。
ユーロ圏はアメリカに並ぶ経済規模なので、その通貨であるユーロは第2の基軸通貨としての役割を期待されています。
現在ユーロ/米ドルは世界で最も流動性の高い通貨ペアであり、その値動きは欧州経済・米国経済の健全性の尺度として用いられています。ユーロ/日本円、ユーロ/スイスフランも流動性が高い通貨ペアですが、ユーロ/米ドル、ユーロ/英ポンドは秩序だった動きをする傾向があります。
最近では、ドルの保有を削減しユーロの保有を増大させて、準備通貨の分散化を進める国々が多く、ドルに次ぐ第二の基軸通貨として見られるようになっています。
ユーロの値動きは商品価格と連動する傾向がありますので、ドルとは逆相関の関係性が高いようです。
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- 豪ドル・NZドル
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オーストラリアドルは、コモディティ価格や金の価格ときわめて強い相関があります。これは、オーストラリアが世界第3位の金産出国であり、豊富な資源を有する国であることに関連します。
豪ドルは先進国中で最も高金利の通貨で、流動性もかなり高いのでキャリートレードでよく使用され、日本の個人投資家に大きな人気を誇ります。ニュージーランドドルは先進国中で最も高金利の通貨で、高い利回りを求める世界の投資家から常に注視されており、政策金利も高いことから豪ドルと並んで個人投資家に人気があります。
ニュージーランド経済はコモディティの輸出が大半で、その価格に影響を受け安い傾向があります。そのため、GDPは農業に打撃を与える干ばつなどの厳しい気象条件に対して非常に敏感です。
- 南アフリカランド
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南アフリカは鉱物資源に恵まれた資源大国で、金の産出は世界1位、そのほかプラチナ、レアメタルと呼ばれるパラジウムやマンガン、ダイヤモンドの世界的産地です。南アフリカランドの特徴は、資源価格の影響を大きく受けることで、2004年末には資源価格の高騰で約18円まで上昇しました。
南アフリカランドは、経済成長が著しい新興国のエマージング通貨と認識されています。南アフリカ共和国が好景気であるとき、輸出国の景気が好調なときはランドが買われる傾向にあります。
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- 戦前は基軸通貨でしたが、ユーロの登場により国際的な地位は低下していますが、流動性の高い通貨であり、取引量は米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ位置にあります。
ポンド円は動きが激しくボラティリティの高い通貨として、短期トレーダーに高い人気がありますが、ポンドだけは取引しないという個人投資家もいます。ポンドは短期的な利益が期待できますが、損失が大きくなる可能性もあります。
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